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リフォーム「フスマ」の耐震壁倍率が2.5〜3倍で命を守る
住宅の耐震化リフォームは、費用がかかることもあってなかなか実需には結びついていません。
しかし、こんな提案も大変ユニークな発想ではないでしょうか。
三重大学の川口淳准教授とオノケンエコシス(株)が共同開発したものです。
人の命を守れれば良い、という考え方もあります。
そこで商品化が進められているのが、「耐震フスマ」 です。
フスマと言っても、木と紙で造られたものではなく、アルミ枠材を骨組にしたものです。
フスマを耐震要素にしようと考えたきっかけは建物を取り壊す際、アルミサッシが最後まで残って
いるという例が多く見られたことから、ヒントを得たようです。
特に耐震診断で建て替え・改修が必要であるとされる古い木造住宅にはフスマのある部屋も多いと見られるところから、建具の活用を図ったものです。
この 「耐震フスマ」 の性能評価試験は川口研究室で行われました。
フスマの枠材として30×30mmのアルミ製押出角形鋼管、ブレース材は径18mmのアルミ製押出円形鋼管で、端部を平らに潰しているものに、水平加重を与えた結果、木造住宅の耐震壁倍率に換算して2・5〜3倍の性能があることが確認されました。
現行の建築基準法では、厚45mmx幅90mmの筋交いの壁倍率が2倍ですから、いままで全く
耐震効果のなかったフスマで耐震壁倍率をあげるということは、大変ユニークな発想だと思います。
ただ、フスマは壁と違って固定されるものではないので、建築基準法に基づく評定の対象には
なりません。
しかし、建築基準法はあくまで最低基準のものです。
建築基準法に合致した住宅を建てたとしても、震度7の地震に耐えるものではないのが現実です。
ですから、この発想は建築基準法の盲点をつくもので、大変良い考えだと思います。
今後の課題として、
【1】 フスマと鴨居のすき間(5・0〜7・5mm)を、地震時に素早く埋める方法の検討が必要で
あること
【2】 フスマの上に直接構造材がないため、耐震フスマと構造材の力の伝達経路を確保する
ための検討も必要
としていますが、商品化は今年中にも行われる予定だそうです。
耐震リフォームは、なかなか進んでいないのが現状です。
しかし、大切な家族の命を守ることですから、「幸せなすまい世活」を手に入れるためには、
できることから少しずつでもやっていくことが重要です。
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